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2011.11.2
  [レポート]
 
 
新たなる夜景が登場。
五感と想像力で楽しむ「夜の城」
 
 
 
 
 
一年の一度の“夜景の祭典”。

来年で夜景評論家活動20年を迎えるが、最初の夜景本「東京夜景」から数えて37冊にのぼる。まるで時代を映し出すかのように、90年代は公園や展望台を紹介する夜景ガイドや、レストラン&バー、夜景の美しいホテルガイド等を出版。2000年代に入ると、癒しをテーマにした夜景本や、世界の夜景写真集などのビジュアル系等、ニーズやテーマを変えながら上梓してきた。

さて先日、38冊目となる「夜城」(世界文化社)を出版した。文字通り、夜の城郭ばかりを撮影した写真集で、数年前よりライフワークとして取り組んできたものだ。きっかけは、読売新聞で連載していた「東海道夜景五十三次」。夜の宿場ばかりを撮影した連載だったが、神々しいばかりの光を追いかけるというよりは、深淵な闇の世界と対峙するような戦いとなった。この経験により、「夜のけはい」を意味する夜景の奥深さをさらに知ることになった訳だが、光の裏側にある闇の力を探求するにつれ、ライトアップが消えた深夜の城郭へと辿り着いてしまった。

最初は深夜の「松江城」だった。他の仕事を終えて、なんとなく城郭に向かった際、真っ暗闇の中に天守がぼんやりと浮かび上がった。しばらく眺めていると、町の音がまるで合戦の騒ぎのように聞こえ、誰もいないはずの天守の人影が見えるような錯覚に陥った。ふと気づくと、その城が隆盛を極めた時代へと勝手にタイムトリップしていたのだ。恐るべし、夜の城。光もなく、現代的な要素が一切排除された空間がもたらした、奇跡のような時間だった。今回の写真集では、全国45城を掲載。今年の8月から約30の城郭を取材・撮影して完成した。

東日本大震災により日本は節電環境となったが、私たちは電気のありがたみを深く知ることになり、光の裏側にある闇の存在にも気づかせる機会が増えた。本写真集は震災前に企画されたものだが、ただ暗ければ良いとされる現状に対し、心を潤す闇の力を知ることはもちろん、闇の中に文化的、歴史的な意味を感じとる新たなアプローチとして、今こそ伝えるべき内容となったかもしれない。

また、「夜城」とは、五感で感じる力を鍛え、想像力を活性化させてくれる存在であることから、混迷する現代を生き抜く力を少しでも養うことができるだろう、と考えている。城郭ファンはもちろん、新たなる夜景との一ジャンルとして、ぜひご覧いただければ幸いである。
 
 
 
 
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夜景評論家 丸々もとお
 
丸々もとお[スーパー夜景サイト]
http://www.superyakei.com

「夜景評論家」(R)で夜景観光のパイオニア。立教大学観光学科卒。ぴあ、リクルート等を経て独立。 観光学、景観学、色彩心理学など学際的に評論する独自の「夜景学」を構築。執筆活動のほか、イベント、飲食&展望台プロデュース、地域活性、各マスコミ等で活躍中。神戸市、横浜市、長崎市、川崎市等の夜景観光アドバイザーを歴任。「夜景検定」の総監修。全国に広がる“工場夜景クルージング”の仕掛け人で、テレビ東京系「ソロモン流」で夜景の賢人として紹介。
 

 
 
 

       
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